あなたはナミサポートの“流れ”を操れているか?
「味方にキャリーがいるのに、なぜか勝てない」
そんな試合、シルバー帯やゴールド帯ではよくありますよね。
その原因のひとつが、“試合の流れ”をコントロールできていないこと。
そして、それを最も左右できるのが──サポートです。
今回解説するのは、パッチ25.10で勝率約51.8%を記録しているサポートチャンピオン「ナミ」。
“回復もCCも視界もこなせる万能型”という立ち位置だけでなく、
彼女は「主導権=流れ」を生み出し、味方を活かす力を持っています。
この記事では、ナミのルーン・ビルド・対面ごとの動き方を通して、
“勝率が上がるサポートの試合運び”とは何かを深掘りしていきます。
パッチ25.10環境まとめ:ナミは“空気を支配する”メタの最適解
📊 ピック率 & 勝率(2025年5月21日/シルバー帯基準)
- 勝率:約52.0%
- ピック率:約6.8%
- バン率:約1.6%
今パッチでは、レオナやパイクなどの“オールイン型サポート”の台頭が目立ちます。
一方で、柔軟に対応できるユーティリティ型としてナミの存在感が増している状況です。
特にシルバー〜ゴールド帯では、味方と連携せず単独で動く傾向も多いため、
「味方を強化しつつ、自衛・視界・ヒールまで一人でこなせる」ナミの強みが際立ちます。
また、バン率が非常に低いため、安定してピックしやすく、練習効率も高いのが特徴です。
💡 「不快じゃない強さ」こそ、ソロキューでの“キャリーを引き出す型”には最適。
ナミが“支配者”である3つの理由
✅ ① レーンを制圧する“E強化AA”+“泡の圧力”
ナミのE(潮の祝福)は、スローと追加ダメージを与える強化AAを複数回付与できるスキル。
これにより、ADCのトレード性能を一気に底上げし、「強制的に有利交換を作る」状態を作り出せます。
さらに、Q(泡の牢獄)は単体で当てにくい反面、“置き技”としてプレッシャーをかける用途に優れています。
敵の進行ルートに泡を構えておくことで、“ここには来るな”という視覚的ゾーニングが成立します。
💡 この「行動を制限する空気」を作ることで、ナミは**視界がない状況でも敵の選択肢を狭める“制圧力”**を持ちます。
✅ ② 集団戦の“テンポ”を支配するウルト展開
ナミのR(潮汐の波)は、発動から命中までに“間”がある分、状況判断と先読みの力が問われるスキルです。
しかし、この“間”こそがナミの支配力の真髄。
敵が前に出ようとした瞬間、ウルトで空間を切り分けることで“全体の動線”を支配できます。
その後のQ→E→W(回復)のコンボに繋げることで、**味方全体の動きを“合わせさせる”**ことが可能になります。
🎯 ウルトは“ダメージを出す技”ではなく、“敵の思考と行動をコントロールする技”。
→ 相手に「動きたいけど動けない」状況を作る=支配
✅ ③ 死なせない。見逃さない。“万能型サポート”の本質
ナミは回復・CC・スロー・視界獲得能力を兼ね備えた**“万能ツールボックス”型のサポート**です。
柔らかい味方を守り、前に出すキャリーを支え、戦況に応じてフォーカスを変える柔軟性が最大の武器。
また、トリンケット・ワード・泡の範囲でブッシュの安全確認から視界管理までを一人でこなせるため、
“事故を未然に防ぐ能力”にも優れたチャンピオンです。
🛡 「味方が死なないこと=敵のキルテンポを奪うこと」
これこそが“目に見えない支配”の力。
ビルド&ルーンガイド(パッチ25.10版)
出典:LoLalytics – Nami Support Build Guide
🌿 ルーン構成:味方を“キャリーに仕立てる”ナミ流ルーン選択
▶ メイン:魔道(彗星 or エアリー)
ルーン | 解説 |
---|---|
彗星 | 中〜遠距離のポーク構成や、強気なレーン戦向け。E+AAで安定して発動しやすく、レーン主導権を握りたいときに最適。 |
エアリー | ヒール・シールド効果にも乗るため、回復サポート型ナミと相性抜群。レーンが静かになるほど強くなる構成。 |
💡 迷ったら「エアリー」→「味方強化寄り」
勝ち筋を“レーンキル”に置くなら「彗星」も十分にアリ。
▶ 魔道内:サブルーン解説
- マナフローバンド:Wの使用頻度が高く、序盤のマナ枯渇を防ぐ
- 追い風:Eの移動速度UPとシナジーがあり、位置取りの柔軟性UP
- 至高:CD短縮を重ねることでスキル回転が全体的に加速
▶ サブルーン:天啓 or 不滅(スタイル別)
天啓 | 解説 |
---|---|
ビスケットデリバリー | レーン維持力+マナ管理の両方をカバー。初心者〜安定志向におすすめ |
タイムワープトニック | ポーション回復を即効化できるので、ギリギリのスキル交換に強くなる |
不滅 | 解説 |
---|---|
打ちこわし・息継ぎなど | vsオールイン系(レオナ、ノーチ)対策。耐久型ナミ向け |
🎯 まとめ:ナミはルーンで“性格”が変わる
対面や味方構成に応じて、「支えるか・殴るか・耐えるか」を見極めよう。
🛡 アイテム構成:主導権 × 安定感のバランス型
出典:LoLalytics – Nami Support Build Guide

▶ スタートアイテム
- ワールドアトラス+体力ポーション2
- ワンリコール魔導書を購入
- 基本形。WやAAでのポークでスタックを稼ぎやすく、ゴールド効率も安定
▶ コアアイテム
アイテム | 特徴 |
---|---|
ムーンストーン再生 | ヒール・シールド重視。味方ADCと“延命しながら勝つ”構成に最適 |
帝国の指令 | QやEでスローを当てて発動。攻撃的なADC(ドレイヴン、ルシアン)と組む時に有効 |
→ 自分がイニシエーターか、味方を支えるかで選択が分かれる
▶ ブーツ
- アイオニアブーツ:CD短縮とサモスペ回転を強化(基本形)
- マーキュリーブーツ:CCが多い構成(モルガナ、レオナ)に対して有効
- スウィフトネスブーツ:敵にスロー持ちが多い場合に選択肢に
▶ サポートアイテム&トリンケット
- 基本:赤トリンケット:敵のワード除去で主導権を握る場合
- 試合が長引けばウォッチフルワードストーンを積む
🤺 vs レオナ:”先出し”されるな、先に“空気”を制せ
レオナは当ててからが本番”のオールイン型サポート。
一度でもキャッチ→スタンのコンボを通されると、こちらが不利な殴り合いに引きずり込まれます。
🧭 対策のポイント:
- ナミのパッシブとEの移動速度UPを活かして、横移動でE範囲から逃げる動きを意識。
- 泡(Q)は必ず後出しにする。敵が仕掛けてきた瞬間に“カウンター泡”を置くイメージ。
- Wでトレードを仕掛けすぎない。レーン前半は“削るよりも仕掛けを未然に防ぐ”意識が重要。
🎯「“殴る”よりも、“殴らせない”」ナミの価値がもっとも発揮されるマッチアップ。
🐰 vs ルル:器用 vs 器用の“先手ジャンケン”
ルルはナミ同様、味方を強化しながら相手を邪魔するタイプの“妨害型サポート”。
スキル射程と発動タイミングの差で勝敗が決まります。
🧭 対策のポイント:
- ルルのE+Qコンボの発動範囲より“1歩後ろ”の位置で構えることで、不利なトレードを避ける。
- ナミのEをルルのW(変身)に合わせるタイミングで使うと、ADCが安全に殴れる。
- ウルト(ナミR)はルルRを読んで**“吹き飛ばしカウンター”として使えるタイミングを狙う**。
🎯「先に出す」より「先に構える」。知識と読み合いが勝敗を分ける高スキルマッチアップ。
⚡ vs ブリッツ:泡は“釣り針”じゃなく“盾”に使え
ブリッツは一発のQ(ロケットグラブ)で試合を壊せるロマン砲タイプのサポート。
逆に言えば、そのQさえ避ければ試合が壊れにくいチャンピオンでもあります。
🧭 対策のポイント:
- ナミQを“釣り餌”に使う:敵ADCを狙って泡を置く → ブリッツが釣られて前に出る → そこを逆手に取る流れが有効。
- ADCとの位置を少し“ずらす”だけでQを分散させやすくなる。
- トリンケットでブッシュ管理を怠らない。“釣り場”を先に支配する意識が重要。
🎯 泡=ゾーニング、W=釣り餌、視界=牽制。
「仕掛けさせて返す」ナミの真骨頂を活かせる対面。
🟣 結論:流れを操るのが“支配者”である
サポートに求められるのは、キルでもダメージでもなく、
“試合の流れ”を味方に傾け、敵に逆らわせる力です。
それは、「敵が前に出ようとした瞬間、波で止める」
「味方が動きたいタイミングで、Eで背中を押す」
といった一つ一つのプレイから生まれます。
ナミは、見た目やキルに派手さはないかもしれません。
けれど、彼女が一つスキルを打つたびに、マップの“空気”が変わる。
それはまさに、“支配者”の仕事です。
🎯 ナミは「見えない力で試合をコントロールする」チャンピオン。
そして、それができたとき、あなたの勝率は確実に上がる。
🟡 あとがき:あなたのナミは、“流れ”を変えられているか?
次の試合で、ぜひ自分に問いかけてみてください。
「いま、自分は“流れ”を握れているか?」
「敵がやりたいことを、私はひとつでも否定できたか?」
もしその答えが「Yes」だったとき、
それはただのサポートではなく、試合の“支配者”としてのナミをあなたが使いこなしている証です。
🔁 “泡”で止め、“E”で走らせ、“R”で分断する──
小さな波が、勝利への大きなうねりとなる。
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