「ガレンが耐えて、エイトロックスが殴り倒す」
そんな光景が、今後のサモナーズリフトで頻発するかもしれません。
2025年5月28日に適用されたパッチ25.11は、一見すると地味に見えるかもしれません。
しかしその中身は──トップレーンのファイターたちに向けた本格強化。
序盤の立ち回りから、集団戦での存在感まで、今後の試合展開に大きく影響を与える可能性を秘めています。
この記事では、まだ環境が安定しない今だからこそ見えてくる「初動のメタ予測」をお届けします。
確定情報というよりは、“動き出した空気感”を読み解くための速報メモとして読んでみてください。
バフ
スキル調整内容
- W(地の鎖)が魔法ダメージ → 物理ダメージに変更
- パッシブ(死を求める者)がスキルごとに個別クールダウンに
- レベル1時点での耐久ステータスはやや減少(HP減・MR減)
これまで「回復するけど火力が足りない」とされてきたエイトロックス。
今回の調整では、その火力部分に手が入りました。
とくに注目したいのが、Wの物理化とパッシブCDの分離。
これによって、ブラッククリーバーとの相性が爆発的に上昇。
さらにQ連打時のパッシブ効果も全弾発動しやすくなり、
「いったん捕まえたら削り切る」形により近づきました。
もちろん、HPや魔法防御が少し下がっているため、レベル1の殴り合い性能は若干落ちています。
それでも中盤以降のスケーリングは明確に改善されており、
“対面がファイターなら、勝ちきれる”タイプのエイトロックスが台頭しそうです。
スキル調整内容
- パッシブ(モーンブレード):モンスターへの追加ダメージが+20%(260%に)
シンプルかつ強烈。
今回のダイアナの変更は、たった一行の調整ですが、その意味はとても大きいです。
モンスターへのダメージが上昇したことで、
ジャングルクリア速度が明確に強化されました。
とくに初回フルクリアが高速化され、
**「6レベル先行 → 即ウルトイン」**という理想的な流れを描きやすくなっています。
元々、ダイアナは「スノーボールできれば強い」タイプのチャンピオン。
しかし、前パッチまでは初動でテンポが取れず、後手に回る展開も多く見られました。
それが今回の変更により、
**「レーンに寄った時点で、すでに一段上」**という構図が作りやすくなりそうです。
まだ勝率上昇までは読み切れませんが、
「出されたら警戒しないといけない存在」には一歩近づいた──
そんな印象の仕上がりです。
スキル調整内容
- Q(ワイルドカード):基礎ダメージが全レベルで+10
ほんの少しのバフ。
そう見えるかもしれませんが、この+10がもたらす変化は意外と大きいです。
ツイステッド・フェイトといえば、「ロームしてナンボ」のチャンピオン。
しかし、ロームのためには「ウェーブを素早く処理して、先に動く」という条件が付きまといます。
今回のバフにより、Qワンパンでのミニオン処理ラインが一段緩くなり、
**「押し付けてからのマップ移動」**がよりしやすくなりました。
特にロッド・オブ・エイジスを積むAP型にとっては、
このQバフは**“安全に育ちつつ、役割を果たせる”ための後押し**になります。
もちろん、TFの弱点である“機動力依存の立ち回り”は健在。
ですが、「Qで押して動くだけでも意味がある」という安心感は、
初心者~中級者帯での勝率を底上げする可能性があります。
ナーフ
ステータス調整内容
- AR(物理防御)の成長値が -0.5 に減少
一見すると地味なステータス変更。
ですが、タンクとしてのチョ=ガスにとって、“物理防御の成長減少”は致命的とも言える内容です。
これまでのチョ=ガスは、「レーンは耐えて、集団戦で成長してから暴れる」スタイル。
しかし今回の調整により、レーンフェーズでの生存力がじわじわ削られるようになっています。
特に注意したいのは、
物理ダメージを出すファイターやAAメイジとの対面。
これらの相手と殴り合う際に、
「以前ならギリギリ耐えた場面で、あと一撃足りず倒される」
──そんな展開が増えてきそうです。
もちろん、R(捕食)によるHP増加は健在ですが、
**“硬いだけでは守りきれない時代”**に入ってきた印象があります。
現時点では致命傷ではありませんが、
“ピックするだけで安心”な存在感は一歩後退。
ピック時には構成全体との相性を再確認したほうがよさそうです。
パッシブ調整内容
- 魔力スケーリング(APレシオ)減少
→ 通常攻撃の魔法追加ダメージが低下
エリスといえば、
「前半からのガンク成功 → スノーボール → 序盤で試合を壊す」──そんな存在でした。
今回の調整では、その“壊す力”に抑えが入った形です。
具体的には、クモ形態での通常攻撃の追撃火力が落ちたことで、
バーストコンボで削りきれない場面が出てきそう。
一瞬の刺し込みで敵を仕留める──この“瞬間火力”に依存していたエリスにとっては、
明確なナーフと言えるでしょう。
とはいえ、ガンク性能そのものやE(繭)のユーティリティは変わっていません。
ピック価値が完全に消えたわけではなく、「上手い人が使ってこそ強い」枠に戻った、という印象です。
特にダメージカットやサステインが強化されたファイター相手には、
以前ほど簡単にキルラインが作れなくなるため、
今後のバン・ピックでは評価が分かれるチャンピオンになりそうです。
スキル・ステータス調整内容
- R(リフトウォーク):APスケーリングが -3% 減少
- 物理防御(AR)+2増加(Lv1)
「16レベルになれば世界が変わる」
そんなカサディンの象徴だったレイトゲームキャリー性能に、
ごくわずかながら、抑制が入りました。
具体的には、RのAPレシオが下がったことで、
「跳ねて爆発させる」火力が若干落ちています。
一撃で敵のADCやメイジを仕留めるには、これまで以上のアイテム完成度が必要になるかもしれません。
ただしその一方で、
物理防御が初期値で+2上昇しており、序盤のレーン戦では少し硬くなっています。
これはADミッド(ゼドやヤスオ、タロンなど)との対面を少しだけ楽にしてくれる調整です。
総じて、今回の変更は「極端すぎる爆発力をちょっと抑えて、使いやすさはキープ」というバランス取り。
今後も“最終兵器”であることは変わりませんが、
レベル16=勝ち確とはいえない環境になってくるかもしれません。
アイテム関連
パッチノートを読んで「地味じゃん」と思ったあなた。
──ちょっと待ってください。今回のアイテム調整、意外と見過ごせません。
今回は特に魔力系装備の細かいテコ入れが中心。
数字は控えめですが、採用ラインぎりぎりの装備が、候補に返り咲くきっかけになるかもしれません。
以下に、今回の主なアイテム変更を整理しておきます。
アイテム名 | 変更内容 | 影響予測 |
---|---|---|
ホライゾン・フォーカス | AP +5増加(100→105)価格 -100G(2700G→2600G) | 長射程メイジ(ゼラス、ヴェル=コズ等)にとって、ダメージ効率と到達速度が改善。特にサードアイテム以降で有力候補に。 |
ナイトハーベスター | クールダウン短縮量 +5(20→25) | バースト型APジャングラーやアサシン(エコー、イブリンなど)向けに、もう一度注目される可能性あり。 |
シャッタード・クイーンの王冠 | 価格 -200G(2800G→2600G) | 被バーストリスクが高いAPミッドに再評価の余地。サステイン構成に対しての対抗札として復権も? |
このあたりの調整、言ってしまえば“補助輪”のようなもの。
直接的に環境を変える力はありませんが、選択肢の厚みをじわっと底上げしてきた印象です。
「ダメージも耐久も、ちょっとだけ足りない」そんな時こそ光る──
それが、今回のアイテムたちかもしれません。
まとめ|“動き出した環境”を、どう読むか
今回のパッチ25.11は、一見すると穏やか。
でも、その実は──**「トップレーンファイターの台頭」**と、
**「APジャングラーやロームメイジの再起」**という、
小さくない波を孕んだアップデートでした。
もちろん、勝率やバン率が固まるのは数日後。
いまはまだ、“感じ取る”しかないタイミングです。
・エイトロックスとガレンが暴れ出すのか?
・ダイアナやTFが、再びメタに食い込むのか?
・チョ=ガスやカサディンは、本当に落ちていくのか?
──それを見極めるために必要なのは、
“勝った理由”や“負けた原因”を、自分の視点で一つずつ拾っていくこと。
「今の環境、ちょっと変わってきたかも?」
そう感じたなら、それはもう立派な“兆し”です。
次回予告|データが出揃い次第、より詳しい分析記事を公開予定!
この速報記事は、あくまで**“環境が動き出した直後”の読み取り**。
勝率やピック率といった具体的な数値は、これから数日かけて安定していきます。
今回注目されたチャンピオンたちが、本当に勝っているのか。
それとも、“強そうに見えただけ”なのか。
──その答えを、しっかり検証してお届けします。
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